一月の下旬に流行りものをもらって床に臥せったあと復帰して忙しく過ごしていたらもう三月になっていた。
このところ仕様を読む機会が増えた。
QUIC 関連の RFC は長いこと議論した後に最近標準化が完了したというのもあって読み進めるのにあまり苦労しなかった。一方 living standard を謳う後者は読むたびに「うーん」という感想を抱くことが多く雑念が入りがちであった。
これらの仕様は複雑に思えるという意見を見聞きした。曰くプロトコルやアプリケーションはもっとシンプルに作れるのではないか。牧歌的な古き良き時代と同じコンテキストであればそれはまっとうな批評だと思う。けれどウェブとインターネットは進化しあらゆる人が依存する本当の意味でのインフラとなった。昔の価値観を持ってナイーブな批判をするのは思慮が足りない。Jana Iyengar の言葉を借りれば Thse are as simple as the modern internet demands, which is not very simple in absolute terms といったところ。