Message Passing - はなしをふったりふられたりが面白い。コラムを読んでいるよう。次の話題がささやかな楽しみになるような、そんな感じ。
雑多に反応を書いてみる。バグや言語の話にも反応しようかなと思ったけれど、ちょっと重くなりそうなので別の機会があれば。
エディタ
自分は仕事では Emacs を使いそれ以外の趣味コードやブログ書きには VSCode を使っている。パンデミックが始まってすぐは VSCode の remote development でコードを書いていたが、自分が触るコードベースで使うには富豪的すぎる感じがして使うのをやめてしまった。ちょこっと変更しただけで、裏で数十 GB のメモリを使い 64 コアをぶん回しているのを見ると、なんとなくエコじゃないな、と。
Emacs 使うのやめたかったので仕事以外で Emacs を捨てられたのは大変良かった。Emacs を捨てられなかった主な要因は ripgrep + wgrep だったのだけど、 一年くらい前に入った Search Editors とそのキーバインドを設定できる変更が入ったおかげでほぼ同等のことができるようになった。
VSCode 基本的には満足しているのだが VSCode を使うようになってマウスを頻繁に使うようになってしまったのをどうにかしたいと思っている。キーボードだけで操作を完結させたいのだけど、まだやり方を模索している。
Vim と Emacs はたまにネタにされるけれど、Google トレンドを見れば両者の趨勢は 10 年ぐらい前には決まっているのが分かる。Vim はその独自の価値から今後も一定のユーザが居続けるだろうけど、 Emacs は(ずっと生き残るだろうけれど)新しい人は入ってこないだろうし利用の推奨もされないだろうな、と自分は理解している。
読み物
仕事で親しんでいるのもあって自分はやっぱり Applications のセクションに興味が向く。RAIL が参照されているけれど、以後、さまざまな試行錯誤を経て今は Web Vitals という指標を掲げている。Web Vitals ユーザ視点でレイテンシに着目した指標になっていて、かつ計測可能という点で良い指標なんじゃないかと思っている。記事の推奨レイテンシの上限と FID の目安が共に 100 ms になっているのは偶然じゃないんだろうな、と思った。
ディスプレイの遅延については、表示遅延と応答速度って違うんだよ、と解説している記事をふと思い出した。自分には差を認識できる気がしないが、ゲーマーの人たちにはある程度影響するのかもしれない。
以前の版を電子版で購入して読んだ記憶がある。Jonathan Levin の本は編集を通していればもっと良い本になるんじゃないかな。ちょっと記憶があやふやだけど、初版とかは出版社経由で出していたはずで、その版は良く書けていた印象がある。
本の付録?としていろんなツールが提供されていて、特に procexp は以前メモリ周りの仕事をしているときに参考にさせてもらった。MacOS の memory pressure handing が workaround だらけで辛かった記憶が思い出される。
みなさん読んでいて感想もそれぞれ微妙に違うのが面白い。自分は最初のいくつかの章を読んで止まっているので、ざっと目を通しておきたい。
こういうプログラマが書いたコラム的な文書を見かける機会が減った気がする。
技術の話題を中心にしつつ、なんらかの情緒を感じられる、心が乗っている文章が自分は好きなんだな、と思った。
ふと思い出したようにBK ノートを読み直す。