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黄昏

6 Jan 2020

今の住処は見晴らしがよい。

カタカタとキーボードを叩いていると部屋が暗くなってきて、あ、もう夕方だ、と気づいて窓に視線を送る。夕陽はもうビルの向こう。紅色から蒼色へのグラデーションに魅了され、寒さが堪えるけれど窓を開ける。

冬の澄んだ空気に触れた。はっと子供のころに住んでいた家を思い出す。

雪は降らないけれど早朝には霜が降りる。安普請な家だったから冷え性の自分には堪えた。

近くには電車の駅があった。駅から聞こえてくる笛の音で目が覚めたのを思い出す。冬の時期には良く通る音だった。

身震いしつつそんなことを懐かしむ。